GISデータの取得
このページでは、様々な機関のWebサイトで公開されているGISデータを取得する手法を解説します。国内の機関のデータの入手方法は、GIS実習オープン教材でも解説されています。この実習では、以下の3機関から、ダウンロードしたそれれぞのデータを用いて、GISで3枚の地図(方位、凡例、縮尺をつけること)を作成した後、課題を作成してください。
Menu
- 国土数値情報
- World population
- OpenStreetMap
- Option 1: EarthExplorer
- Option 2: 基盤地図情報(数値標高モデル)
国土交通省の国土数値情報
国土数値情報は、国土交通省が整備しているGISデータであり、国土計画の策定や推進のために提供されている。以下では、国土数値情報のサイトから、データをダウンロードする手法について解説する。以下では、施設>学校(ポイント)
から、東京都の学校のデータをダウンロードする方法を紹介する。
国土数値情報のサイトにアクセスする。スクロールし、
カテゴリー > 施設 > 学校(ポイント)
をクリックする次に表示される画面のデータの解説を読みすすめ、下にすすむ。都道府県の一覧が表示されているため、今回は東京都のデータをダウンロードする。ダウンロードしたファイルは、.zipを解答した後、利用できます。
World population
WorldPopにアクセスする。Data
を選択する。
Population Counts > Unconstrained individual countries 2000-2020 UN adjusted (1km resolution)
の順で選択していく。
今回は、日本のデータを入手するため、Japan
をsearch boxから検索する。次に、2020年のData & Resources
を選択する。
jpn_ppp_2020_1km_Aggregated_UNadj.tif
をダウンロードする。
ダウンロードしたデータArcGIS Proに読み込み、シンボルを整える。ラスタデータのシンボル変更は別の回でも解説するため、今回は数値に応じた色分けができていれば良い。
OpenStreetMap
OpenStreetMap(OSM)は、無償で閲覧できるオンライン地図である。地理情報はユーザーが登録でき、データはCommons Open Database License (ODbL) by the OpenStreetMap Foundation (OSMF)として利用できる。OSMを利用する場合, クレジットを表記する必要がある。詳細は参照先に記載されている。
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/About_OpenStreetMap https://www.openstreetmap.org/copyright
OpenStreetMapでのデータ閲覧
OpenStreetMap(OSM)の地図はログインしなくても、住所検索、地理情報のエクスポート機能、背景地図を追加、地物の詳細が確認できる。ユーザーによって作成された地物は、さまざまな情報(タグ)をもつ。これらは、タグを指定した処理に役立つ。以下では、タグを指定してデータをダウンロードする手法を解説する。
今回は、鳥取県の湖山池のポリゴンをエクスポートする。Koyama Lake (by clicking here)を表示する。Query features
を選択し、地図上の湖山池をクリックする。ここでは、name:en="Lake Koyama"
のタグを使用する。
http://overpass-turbo.eu/にアクセスし、右側の地図を湖山池に移動する(Tottori Prefecture
を検索してから移動するとわかりやすい)。 Wizard(ウィザード)
をクリックし、name:en="Lake Koyama"
を入力する。build and run query(クエリを作成して実行)
をクリックする。
Export(エクスポート)
を選択し、GeoJSON formatから、データをダウンロードする。
ArcGIS Proを立ち上げ、View > Geoprocessing > JSON to Features
を選択し、ダウンドードしたデータを指定してRun
をクリックする。
Note: This Lake Koyama polygon is necessary for the next section.
時間のある人①:EarthExplorer
EarthExplorerは、衛星画像やDEM(Digital Elevation Model)が、入手できます。 このサイトは, USGS(United States Geological Survey)が運用しています。
EarthExplorer にアクセスして、Login
から アカウントを作成する。アカウントを作成しないとデータがダウンロードできないが、その直前までは体験できる。
今回は東京周辺の標高データ(DEM)を対象とするため、地図を東京に移動する。
Search Criteria
のタブを選択し、 Use Map
をクリックする。
Data Sets
タブでSRTM
を検索し、SRTM 1 Arc-Second Global
を選択する。
青枠のボタンをクリックするとデータの範囲が地図上で表示される。必要なデータの範囲を確認後、GeoTIFFを赤枠のボタンからダウンロードする。
時間のある人②:基盤地図情報 数値標高モデル
基盤地図情報は、国土地理院が提供するGISデータです。ここでは、数値標高モデルをダウンロードする方法を紹介します。ダウンロードにはアカウントが必要なため、事前にアカウントを作成してください。
基盤地図情報にアクセスし、基盤地図情報のダウンロード
を選択する。
基盤地図情報 > 数値標高モデル
を選択する。
データは、あらかじめ指定された範囲で選択したり、都道府県単位などで指定したりできるが、ここではデフォルトの選択方法を使用する。次にデータの細かさを指定する。ここでは1 mメッシュを選択した。その後で、範囲を地図から選択し、ダウンロードリストに全て追加
をクリックする。
ダウンロードリストのタブをクリックし、ダウンロード等へ
をクリックする。
表示された項目をダウンロード
する。全て選択
からチェックをつけて、一括でダウンロードすることもできる。
課題
Downloading GIS data
2機関以上のGISデータを用いて、下記のような地図(いくつかのGISデータが含まれ、それがレイアウトされた地図)を作成して提出してください。完成例と同じ範囲、同じデータは使用しないでください。レイアウトする地図は、方位記号、凡例、タイトルは必ずつけてください。また、今回に限り、縮尺は不要です。