火山

 マグマが上昇し、溶岩となって地表や水中に噴火してできる地形を火山とよびます。火山やその周辺は、カルデラ等の特徴的な地形となります。噴火によって、火砕流、火山灰が発生し、人々の生活に影響を与えます。以下では、火山の地形を解説します。

火山の地形

 次の表は、主要な火山の地形について、まとめたものです。後ほど、デジタル地図でこの区分に従って、それぞれの地形を見ていきます。

      特徴 典型地形
成層火山 ・富士山のような円錐形の地形
楯状火山 ・流動性の高い溶岩による緩傾斜の地形
カルデラ

(火山性)
・大量のマグマの噴出に伴う地下空間の陥没や、山体の爆裂により形成された大規模な凹地

・一般的に2km以上の直径をもつ

・雨水などによる湖の形成(カルデラ湖)
溶岩円頂丘 ・地下から上がってきた流動性の低いマグマが、火口で固まった地形

・マグマの供給により、押し出されるように発達する
火山砕屑丘 ・火山砕屑(火山灰、軽石等)が火口の周囲に堆積した地形
溶岩台地 ・溶岩流が積み重なった台地
火砕流台地 ・大規模な噴火によって、火山灰や軽石が広く堆積した台地
爆裂火口 ・水蒸気爆発により、火山体が部分的に爆裂した地形

・馬蹄形、漏斗状の形状
マール ・マグマ水蒸気爆発(水(地下水)とマグマの急接触)による円形の火口

・噴出物は周囲に溜まりづらく、火口が陥没し水で満たされる

※ 表では、複成火山、単成火山の違いは考慮していない。この他に、寄生火山(側火山)、火口原湖、火山性高原、火砕流凹地、火山麓扇状地、流れ山(泥流丘)、堰止湖、溶岩末端崖、溶岩トンネル等の地形がある。国内の火山地形は、国土地理院の火山の活動による地形で3Dモデルとともに詳しく紹介されている。

WebGISで火山を確認する

 下の地図で世界の様々な火山を見てみましょう。日本の火山は、'Maps'から、地理院タイル(標準地図)を選択すると等高線で閲覧できます。

地図のみ表示:スマホユーザー向け

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