海岸の地形
海岸では、波、沿岸流、潮位の変化等による地形をみることができます。ここでは、海岸でみられる地形を紹介します。
海岸平野
海岸平野では、潮の干満によって干潟が発達し、沿岸流によって砂嘴や、砂州が発達します。砂州が入り江の出口を塞ぐように発達すると潟湖(ラグーン) が形成されます。海岸からはなれた島と砂州がつながったものを陸繋砂州とよびます(島を陸繋島とよぶ)。砂浜では、風の影響をうけて大きな砂丘を形成することがあります。波等による侵食が強い地域では、砂浜がなく海食崖が分布します。
沈水海岸
海面の上昇等によって、山地が海に沈むと谷が入り江となります。入り江が連続する海岸をリアス海岸とよびます。沈降がすすむと、かつての頂上付近が海面にでた多島海となります。ヨーロッパ等では、大きな河川の河口が沈降した三角江(エスチュアリ)のような特徴的な地形をみることができます。氷河地形で発達するU字谷に海水が侵入したものを、フィヨルドとよびます。
離水海岸
離水海岸では、平坦な海底が隆起した海岸平野や海岸段丘がみられます。
サンゴ礁
サンゴ礁は、中央島の周りに裾礁を形成し、堡礁、環礁のように発達します。
地図で海岸の地形をみる
世界には、様々な地域に海岸地形が分布しています。地図で特色のある海岸地形を観察しましょう(フィヨルドは、次の氷河地形で解説します)。