ラスタデータの分析(流域解析)

 本教材は、「ラスタデータの分析(流域解析)」の実習用教材です。

以下に関心がある方は、GIS実習オープン教材を参照してください。

実習用データ

実習をはじめる前に、asoをダウンロードしてください。※ Macユーザーは、流域解析でエラーがでる場合は、下記を一読した後、解析済みデータaso_watershedsを使用してください

流域解析

 GISでは、DEMデータを利用して、河川やその流域を求めることができます。以下では、GRASS GISの機能を利用して、流域を抽出する手法を解説します。GRASS GISの機能を利用する際に、アルゴリズム実行中にエラーとなる場合があるため、QGISを一度閉じ、QGIS Desktop 3.4.x with GRASS GIS 7.x.xを起動してください。

プロセッシング>ツールボックスからr.watershedを選択する。 流域解析

Elevationに標高ラスタを指定し、流域とするセル数を10000とし、累積流量、流れの方向、河川、流域を抽出する。 流域解析

各項目ごとに下のような図ができる。 流域解析

以下から、流域と河川のラスタをベクトルに変換していく。河川は、ラインに出力できるように河川のラスタを単純化する。プロセッシング>ツールボックスをクリックする。次にr.thinを検索しr.thinを選択する。河川のラスターを設定し実行をクリックする。 流域解析

ラスタをベクトル(ライン)に変換しプロセッシング>ツールボックスをクリックする。次にr.to.vectを選択する。Thinnedのラスタを指定し、feture typeでlineを選択する。出力のファイル名を一時ファイルへの保存として実行する。 流域解析

プロパティ>シンボロジーを選択し、データのスタイルを調節する。 流域解析

出力したデータを保存するため、河川のプロパティ>エクスポート>地物の保存を選択し、形式をESRI Shapefile、出力場所とファイル名、CRSを指定し、OKをクリックする。 流域解析

同様の手法で、流域ラスタを指定し、Feature type をareaとし、流域のポリゴンを出力する。 流域解析

プロパティ>シンボロジー>分類されたからカラムをcatとし、分類をクリックする。データを保存するには、河川レイヤと同様にプロパティ>エクスポート>地物の保存を実行する。 流域解析

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